亜細亜大観 02 100 "臥佛寺"
Summary
日本語: 臥佛寺
北京を距る二十五里、西山の一部緑の並木に挟まれた石だゝみのだら(だら)坂を登つて行くと、半腹の林の中に建てられたもの寂びた静かな寺だ、山門を入ると西蔵から移したといふ婆羅双樹の古木が庭を暗く蔽つてゐる、創建は唐代と伝へる、今の名は十方普覚寺清の世宗雍正帝の勅額が残つてゐる、臥仏は明代の銅製、初め貞観年間に作られた旃檀香木の臥仏がおはしたといふが今はない。
Date
1915 - 1925
Source
亜細亜大観 第2冊
Copyright info
Public Domain